イラスト集

2次創作とクラスタに関する考察-反応を伸ばすためのSNS戦略の一案-

「結婚式で出てくるお料理」のような、もしくは「症例報告」のような大層なタイトルをつけていますが、これは私が2次創作をもって、SNSにおけるクラスタの越境を試みた、検証というなのただの感想記事です。

Nは少なく、ベースも異なり、あくまで素人の戯言である点を踏まえて御覧ください。

前提としての「クラスタの解説」は、よく見る話なので割愛します。

ただ私の本アカ(医療/製薬クラスタ)における経験だけ、参考までに先に軽くまとめます。
興味がない人は飛ばしてください。

クラスタの重要性

私は2020年に医療/製薬系のブログとTwitterを開設し、専門的な内容の発信をしていました。

https://www.luna1105kablog.com/

しかし、はじめは反応は芳しくありませんでした。

それは発信が届く相手が同業や医師等の比較的小さな専門家クラスタだったからです。

幸い記事やTweetの受けはとても良かったのですが、いくら好評でも、小さなクラスタ内で留まっていては、反応は限定されます。

もちろん、そこに突き抜けた専門性や大衆に受けるタレント性があれば、クラスタの壁はいつの間にか超えているものかも知れませんが、私にはそれがないので、早々に戦略を練り直しました。

専門的でニッチなものが届く範囲は限定されている。
届く範囲を変えなければならない。

届けるべき相手は誰だろうか?

 

数字を増やすために必要な相手、届けるべき相手は大衆である。

では大衆に届くためには、

クラスタの壁を越え、広く拡散させるためには、どうすればよいか?

それは大衆に受け入れられるように、内容を平易で取っつきやすいものに落とすこと

専門的内容を分かりやすく、親しみやすい内容に落としてあげれば良いのではないか?

 

…この戦略が功を奏して、医療系ブログや本アカは一定の支持基盤を得るに至りました。

この経験が私のクラスタ関連の考察の礎となっています。

ちなみに「毎朝おはようTweetしましょう」みたいなテクニカルな戦略には、全く興味はないし、意味はないと思っています。

そんなもので集めた数字は、砂上の楼閣。簡単に崩れ去りますからね。
それで満足できるなら、否定はしないけど。

 

クラスタの壁越え

さて、長い前提は終わり。
クラスタの壁を超えることが、数字につながることが、ご理解いただけたかと思います。

では、クラスタの壁を超えるにはどうすればよいか?

ここからは私の立てた仮説とその検証の結果を時系列に沿ってお送りします。

========================================

クラスタの「壁越え」の一手として、以前は使えた安易な手法は封じられてしまったので、別の戦略が必要となった。

別の戦略かつ持続的な戦略を考えなければならない。

お手軽なのは確固たる基盤のある2次創作クラスタの活用ではないか?

 

私はイラストの投稿を開始してから、ほとんど2次創作をしてこなかった。

そこにはあまりやりたくなかったという心情的な理由と、

やろうと思ってもできなかったという技術的な理由があった。

いつの間にかそれを縛りとして、足かせとしていたが、今一度考えたとき、その縛りを守り続けることに、価値を見いだせなくなってもいた。

刻まれた言葉が、心に浮かぶ

我が縛りを、ここに棄てる

※なおこのネタはフォロワーは誰も気づかなかった。

…つまり、2次創作を解禁する!

 

さて、では何の2次創作をしようか。

2次創作には「リスペクト」が必要と言われている。

リスペクトね…
お気に入りのアニメにするか。

そうだ。リコリコ。
リコリコは3周して各種考察も履修済み
世間の言うリスペクトに溢れている自信もある。

もちさんありがとう。

 

そう。リスペクトね…
そもそもリスペクトとは、人にどうこう言われるものではない

リスペクト云々の戯言に興味は欠片もないが、中身を知らなければ、

やってて需要を見誤るし、何よりやってて面白くない。

 

そこに必然的に「リスペクトなる感情」が伴うのは、結果的に理解はできる

ということで、途中邪念が入ったけど、リスペクトのあるリコリス・リコイルで進めることに決めた。

 

なおリコリコのクラスタへの浸透は目的のひとつであるけど、あくまでそれは副次目的。

私の真の狙いは「副次的な」クラスタ。ここは分かる人にだけに分かってほしい。

 

第1弾:First contact

クラスタの壁越えに活用したのはタグ

#リコリコ

これでリコリコ界隈にまず接触を、ファーストコンタクトを試みる

まずはシンプルに受けの良さそうな可愛い感じのちさたきで仕上げる。

ちさたきの絡みは、私としては難易度は高かったけど、今の技術ならさほど問題なく対応できる。

この難易度の高さを逆手に取って、副次的クラスタへのアピールともする。

 

第1弾の投入!
反応を観察してみる。

経験則として、通常1時間でインプレッション1,000、時間によるばらつきを考慮して、2時間で2,000〜3,000いくと、最終的にインプレッション数万くらいには到達する印象がある。

 

しかし今回の初動は遅かった

1時間でインプレッションは数百…

爆発的な増加どころか、いつもより弱い。

 

でもその後の動きを見てみると違いがあった

はじめはいつもと同様の人の反応だったけど、

1日経過すると、リコリコ界隈のいいね!やRT、フォローが増加し始めた

ブクマ率も高い。

なぜそんなことが分かるのか?と言うと、

反応してくれる方のアイコンがちさとやたきなばかりだったから。

リコリコ愛に溢れている。

 

ただインプレッション的にはやはり物足りないところではあった。

でもこれはあくまで「ファーストコンタクト」

まだ定着してないからである。

織り込み済み。

ということで仕込んでいた第2弾を投入。

 

第2弾:Easy does it

次に投入したのはシリアスな雰囲気

ただただ可愛く百合百合した感じとは違い、相手を選ぶタイプかつ、作品への解像度が試される。(主観)

今回のシリアスなテイストは、作品内のアイキャッチを意識して仕上げた。

こちらは投入後の反応は、初回と比較してもかなり低く

1時間でインプレッションは300,RTもたった3のみ。

このままでは1,500くらいで着地して、Tweetの波に押し流されていくのみ。

 

しかしこれも想定の範囲内。慌てずゆっくりやればいい

なぜなら、私のフォロワーさんはリコリコ属性が強いわけではなく、また求めているものは可愛い感じのイラストだから。

つまり現在のフォロワー内での評価や反応は織り込み済み

大事なのは時間をおいて、リコリコのクラスタに届き始めたときの動き

それが「真の初動」となる。

 

そう考えて半日経過後、深夜帯にも関わらず、インプレッションが急に上向いた

これがいつもと違うクラスタに届いた真の初動か。

このまま経過を見て、1日経ったときのインプレッションは1万を超えた。

初回の万人受けする可愛い感じに負けない数値

でもここに至る過程は全く異なる

実に面白い。こういうのが、私がTwitterやってて一番楽しいとき。

もちろんベースラインは異なるので単純比較はできない。

 

※なおtweetの伸びる時間は一般的には48時間までくらいかなと思っています。

だいたいそのあたりで安定するケースが多い。

バズった場合は別。


第3弾:The more the merrier

次なる第3弾は可愛い感じのちさたきの絡みを再度投入

少し定着したリコリコクラスタによる立ち上がりのサポートと反応の改善を見る

投入して1時間。

RTは4、インプレッションは400そこら。

あれ?立ち上がりが鈍いまま

反応してくれるのはいつもの方々。

 

しかし半日経過後は眼に見えてインプレッションが増加

1日経過後はやはり1万を超えてきた。

リコリコ界隈のフォロワーが増加してきたのか、界隈へ少し浸透したのだろうか。

立ち上がりが鈍いのは、従来のフォロワーにはあまり刺さらないのかも?

それでもやはり少しずつでも、数字が伸びるのは楽しい

 

第4弾:Nature and nurture

ある程度の下地が整った。

リコリコクラスタへのファーストコンタクトを終え、少しだけ認知してもらった。

反応も増加傾向である。

そして世は華の土曜日。(金曜日ではない)

私のTweetが一番伸びる曜日

 

ここで現状の私の用意できる最大戦力を投入する。

試行錯誤を重ね、「磨かれた」技術と「磨いた」小手先の技術をまとめた第4弾を投入する。

となるとNatureではなくartificialか…

自分で描いてても眩しくて、浄化されそうだった。

この構図、指、目線、瞳、淡い塗り、髪、質感合成、えんぴつ乗せ。

色々積み重ねてきたものの集大成。

そしてこれは界隈に刺さりそうという自信。

結果は…

 

初動としては1時間でインプレッション700程度。

今回の検証の中ではよいほうではあるけど、劇的には変わらず。

しかし今回の立ち上がりは早く、数時間でインプレッションが大きく増加

1日経過後は今回最大の数字に到達。空気読んだな!

 

ただ数字としてはそこそこ伸びたが、爆発的に伸びている人と比べると、まだまだ弱い。

違うクラスタに定着するには、中長期的な目線で、ゆっくり進めていく必要がありそう

もちろんバズれば違うのだろうが、それを狙うのはまた違う戦略になりそう。

 

※ちなみに本アカでバズらせるときは、tweetに辛みを混ぜて軽く火であぶります。

ただそれができるのは、あっちは医療系クラスタの支持基盤があり、サイエンスという絶対の自信があるなかで、火加減を熟知しているから。

こっちでやったらあっという間に火だるまになる。

まぁ私は火をつけられたら、逆に消し炭にしてやるつもりだけど。

 

まとめ:Nothing seek, nothing find

クラスタの壁越えに関する検証とSNS戦略について、つらつらと書いてみました。

冒頭にも述べましたが、これは厳密には検証ではなく、主観に溢れた感想文です。

それでも無理やり要約すると下記になります。

クラスタを超える(違うクラスタに接触する)と数字は伸びる。

・クラスタを超えるには2次創作(強固なクラスタ)がお手軽

・2次創作には「理解」が必要(=リスペクト)

・違うクラスタに届くには時間がかかる

・クラスタへの定着は中長期的な目線が必要

これでなにかが得られたかは分からない。

でも何も探さなければ、何も見つからない

 

色々考えて、色々やってみるのが、SNSの楽しいところでもある。

あーだこーだ言ってないで、数字を増やす「ゲーム」として楽しむのも、ひとつの楽しみ方なので、そういう楽しみ方もぜひぜひやってみてください♪

 

あ、ちなみに私に似合わぬお洒落な見出しサブタイトルは、リコリコのアニメタイトルをもじっています。

ほら。リスペクトにあふれてるでしょ?(煽り)